﻿back sakurabg
fadein 2

music bgm_yasumi

/《さくらとアメリカ旅行》

「青い空……、白い雲……」

　朝倉純一はこのまま見ていればポエムのひとつでも書け
そうな二色のコントラストを眺めながら呟く。
#NEXT

　今、純一は夏休みを利用して恋人の芳乃さくらに逢う為
に海を渡っている真っ最中だ。

　さくらが初音島に帰ってくる、という話もあったのだが、
待ちきれない純一はアメリカ観光にかこつけて逢いに行く
ことにしたのだ。

　そして、その道行きもいよいよ佳境に差し掛かっていた。
#NEXT

　――Ｌａｄｉｅｓ　ａｎｄ　ｇｅｎｔｌｅｍｅｎ……

　機内にＣＡのアナウンスが流れる。
/
/　覚束ない英語力を総動員して聞いていると、どうやらも
/うすぐ目的地に到着するらしい。
#NEXT

「はぁ……、やっとか。長かったぜ」

　んーっ、と伸びをすると、少しばかり凝った首や肩を回
す。

　電車ではいけない遠いところにある「あめりか」。

　幼い頃には想像もできなかった、遠い遠いさくらのいる
国。
#NEXT

「かったるいけど、来てやったぜ、さくら」

　多少乱暴な着地をみせて、純一の乗った飛行機は目的地
の空港へと到着した。
#NEXT


　早朝に初音島を出発して丸一日弱、随分長い時間をかけ
て移動して来たというのに、現地時間では同じ日の午前中
だというのだから、地球の丸さと時差というやつはまった
く不思議なものである。

　純一は飛行機から降りると、万国共通の「ＥＸＩＴ」の
表示を頼りに空港内を歩く。
#NEXT

「さくらのやつ、到着ロビーの近くで待っててって言って
　たっけな……」

　なんとか自分の手荷物を回収すると純一は周りを見回す。

　人、人、人。

　人の群れというより人の嵐。
#NEXT

　「流石、なんとかの坩堝（るつぼ）、ゆーえすえー……」

　純一は早くもアメリカに圧倒されていた。

「待ち合わせはいいとして……、さくらはこのだだっ広い
　場所でどうやって俺を見つける気なんだ？」
#NEXT

　この人混みで、一個人を発見するというのはなかなかに
骨の折れる仕事だ。

　生憎、さくらとの間にテレパシーの類は通じていないの
で簡単には見つからないだろうし、当人は携帯電話を持っ
ていないので連絡の取りようもない。
#NEXT

「Ｏｈ……」

　早速のピンチである。

　ここでさくらと合流できなければ、見知らぬ土地でいき
なり路頭に迷う事になる。

　「あ……」
#NEXT

　しかし、純一の懸念はものの数秒で霧散する。

　人の波の頂点からは一段低いところで揺れる金髪のツイ
ンテールと青いリボン。

　探し物を見つけようと忙しく動く碧い瞳。

　この国では決して珍しくはないこの組み合わせも、纏っ
ている衣服が珍しければ話は別だ。
#NEXT

music bgm_dotabata

　なにせ、その女の子は見事な浴衣姿なのだから。

「あっ！」

　どうやら、あちらもこちらに気が付いたようだ。

　嬉しそうに二つの髪の房を揺らしながら、からんからん
と下駄を鳴らして走ってくる。
#NEXT

「やっほー、お兄ちゃんっ！　おっひさー！」

「うぐっ……」

　純一は半ばタックルのように飛んできたさくらの身体を
抱きとめる。
#NEXT

　しかし、純一に近寄ってきたのはさくらだけではなかっ
た。

　「ＳＥＣＵＲＩＴＹ」と書かれた制服を着たマッチョな
おじさんがさくらの後を付いて来る。
#NEXT

　面倒事は御免だぞ、と純一が身構えているとさくらがマッ
チョさんを振り返って衝撃的な一言を発する。

「ヒーイズ・マイハズバンド！」

「お、おいっ？！」

　残念な語学力でも単語だけは知っていた純一はいきなり
の「旦那さん宣言」に驚く。

　それはマッチョさんも同じらしく、怪訝な顔をする。
#NEXT


　周りからも「ｃｒａｚｙ……」という囁き声がちらほら。

　「はぁ……、かったりい」

　どうしたものかと純一が溜息を吐いていると、横にいた
さくらが先程までとは別人のような流暢な英語でマッチョ
さんと何やら話し始める。

　数分程話すと、何がどう解決したのか、マッチョさんは
純一にぐっと親指を立てると、爽やかな笑顔を残して去っ
て行った。
#NEXT

「うにゃぁ……、やっとわかってくれたよ」

　さくらは、やれやれといった様子で手をひらひらとさせ
る。

「あの人、ボクが恋人を待ってるんですって言ってるのに、
　『迷子になったのなら一緒に探そうか？』だって。失礼
　しちゃうよね？」

「お、おう……」

『恋人』という響きに純一は思わずドキリとしてしまう。
#NEXT

music bgm_sakura

「それよりさ、お兄ちゃん」

　さくらはぴょんと純一の前に躍り出ると、くるりと回っ
てみせる。

「どうかな？　この浴衣。せっかくだから着てみたんだけ
　ど、似合う……かな？」
#NEXT

　夏の空の様な水色に、散りばめられた桃色の斑点は桜の
花弁を思わせる。

　それを少し濃い目の紅色の帯で締めた浴衣姿は少し背伸
びをしている気はするが、実によく似合っている。

　加えて、上目遣いで純一を見つめるさくらは正直、くる
ものがある。
#NEXT

「ああ、似合ってる。かわいいよ」

「えへへー、嬉しいなぁー。ってことはさ、ボクのことは
　大人のレディーに見えてるって事だよね？」

　さくらが嬉しそうに訊いてくるが、純一はふと、ある言
葉を思い出す。
#NEXT

　――レディーと花売り娘の差は、どう振る舞うかではなく、
どう扱われるかである

「……いや、ぜんぜん」

　つまり、そういう事である。
#NEXT

「にゃ？！　どうして？　お兄ちゃん」

「どんなに着飾っても、出合い頭に飛びかかってくるよう
　な女の子をレディー扱いはできんだろうに」

「にゃはは……、それは面目しだいもございませぬ」
#NEXT

「ま、それはいいとして」

　純一はさくらの頭をわしゃわしゃと撫でる。

「折角さくらに逢いにアメリカ旅行に来たんだ、どこ連れ
　てってくれるんだ？」

「うん、そうだね」

　嬉しそうに笑うとさくらは純一の腰に纏わりつく。
#NEXT

「それじゃあ手始めに、世界の中心マンハッタンを案内す
　るね、お兄ちゃん♪」

「おいおい。ったく、歩きづらいっての」

　初音島にいた時と同じように甘えてくるさくらに、純一
はかったるくも嬉しくなる。
#NEXT

「そいじゃ、いくか」

「うん！」

　ふたりは揃って空港を後にした。
#NEXT

music bgm_after

　空港から、鉄道を乗り継いで、宿泊予定のホテルに手荷
物を預けると、純一とさくらは前言通りマンハッタン観光
へと繰り出した。

「えへへー、お兄ちゃん、こっちこっち！」

　子供みたいに、というか子供にしか見えないはしゃぎっ
ぷりでさくらは純一の先を行く。
#NEXT

「ちょっと、待てったら！　ガキじゃあるまいし。ってか、
　俺はお前を見失ったら帰れなくなるっつの」

　そんなさくらを純一は早足で追いかける。

「もうー、しょうがないなぁー」

　さくらは純一の周りをぐるっと一周すると、純一の左手
をとる。
#NEXT

　遅れて振れる浴衣の袖やちらりと覗く白いうなじがなん
だか妙に艶かしい。

「これなら、絶対はぐれないよ。ね？　お兄ちゃん♪」

　小悪魔っぽくさくらが囁く。

「あ、ああ、そうだな」
#NEXT

　純一もさくらの手を握るが、いつもながら手を繋ぐとい
うよりは包み込む形になる。

「にゃはは、お兄ちゃんつーかまーえたっ♪」

　ぶんぶんと嬉しそうにさくらは腕を振る。
#NEXT

「……っ」

　その眩しい笑顔に純一は思わず見とれてしまう。

　どうやら、純一は小悪魔ではなく本当のアクマに捕まっ
てしまったようだ。
#NEXT

　しばらく歩いてコンクリートジャングルを抜けると――
そこは緑の国だった。

「ほえー、すっげぇなぁー」

　灰色の中に突如出現した緑の景色に純一は嘆息する。
#NEXT

「都会のオアシス『セントラルパーク』だよ、お兄ちゃん。
　湖だってあるんだよ？」

「オヌシ、それはまことか？！」

「うん、まことまこと♪」

　そのままふたりは緑の国を散策して、再びビルの群れに
戻ってくる。
#NEXT

「なぁ、さくら。あのでっかいボスキャラみたいなビルは
　なんてーんだ？」

　純一は一際大きな存在感を放つ一棟を指差す。

「あれはね、『エンパイアステートビル』。二〇世紀を代
　表する高層ビルで、ニューヨークの象徴だよ」
#NEXT

「ほうほう、名前だけは知ってたけど、実物はこんなんな
　のか……」

　純一は視点を上から下に戻す。

　コンクリートジャングルを行く様々な人種の人々の喧騒、
道に溢れる黄色のタクシーとクラクション。
#NEXT

「まるでハリウッド映画の中みたいだな……」

　純一は素直な感想を述べる。

「にゃはは、確かにそうかもね。でも、この島の見どころ
　はまだまだたーくさんあるんだよ？」

「まじか、そりゃまたかったるい」
#NEXT

「あはは、お兄ちゃんらしいね。それじゃ、そんなめんど
　くさがり屋なお兄ちゃんに、ボクがとっておきの名所を
　案内するよ！」

　ぐいぐいとさくらは純一を引っ張っていく。

　再び地下鉄に揺られ、その後ふたりは船上の人となった。
#NEXT

「なぁ、さくら。俺はどこに連れて行かれるんだ？」

　デッキの柵に背を預けながら純一は訊く。

　一見ただのフェリーにしか見えないが、実は北の海に連
行されて蟹工船の船員に……などは御免である。
#NEXT

「それはねー、これだよ！」

　じゃじゃーん、とさくらはポーチから二枚のチケットを
取り出す。

「……やっぱり地獄行きのチケットなのか？」

「にゃ？　違うよお兄ちゃん。あれに登るんだよ♪」
#NEXT

　さくらがビシッと目的地を示す。

「ん？　あれって、自由の女神か？」

「イグザクトリー！　アメリカの象徴、『自由の女神』
　でーす」
#NEXT

「つーか、あれって登れるんだ？」

「チケットと健康なカラダがあれば誰でも登れるよ。ちな
　みに、ボクも今日が初めてだよ」

「六年以上アメリカにいたのに登った事無いのかよ？
　つーか、案内するのに初めてって……」
#NEXT

「にゃはは、あそこは観光スポットだから、わざわざ行っ
　て登ろうってならないんだよ。丁度、東京に住んでる人
　が、わりと東京タワーに登った事が無いのと一緒なんじゃ
　ないかな？」

「さいですか」
#NEXT

　会話をしているうちにフェリーは島に到着する。

「うわぁー、おっきいね、お兄ちゃん」

「ほんになぁ」

　フェリーからではそうでもなかったが、島に上陸して近
づいてみるとその大きさは結構なものだ。
#NEXT

「ほらほら、お兄ちゃん！　はーやーくー！」

　猫と煙はなんとやら、早く登りたいらしいさくらは元気
に跳ねながら純一を急かす。

「へいへい」

　真夏の強い陽射しを浴びながら、ふたりは自由の女神の
入り口を目指す。
#NEXT

music bgm_sakura

「なんだ……これは」

「なにって、階段だよ？　お兄ちゃん」

　きょとんとさくらが首を傾げる。
#NEXT

　さくらの言葉通り、目の前には上へと伸びている階段と
「３３４ｓｔｅｐｓ」と書かれた表示があった。

「エレベーターとか……無いのか？」

「そんなの無いよ、人力だけ。ちなみに、さっき登った階
　段も入れて全部で三五四段だよ」
#NEXT

「まじかよ、そんなの聞いてねえぞ？」

「ボクはちゃんと言ったよ？　チケットと“健康なカラダ”
　があれば誰でも登れるって」

「……じーざす」

　純一は軽く眉間を押さえる。
#NEXT

「ほらほら、お兄ちゃん。レッツラ・ゴーだよ♪」

「かったりい……」

　ひとりは元気に、もうひとりはとぼとぼと階段を登り始
める。
#NEXT

　階段を登り、そこから更に伸びる螺旋階段を登りきると、
ようやく王冠の展望台に到着する。

「ぜぇ……はぁ……」

「お兄ちゃん、大丈夫？」
#NEXT

「あぁ……、なんとか。お前こそ、平気か？」

「ドント・ウォーリー♪　お兄ちゃんとは鍛え方が違うか
　らね」

　少しだけ上気した頬に笑顔を浮かべながらさくらは答え
る。

　それから息を整えると、純一たちは展望スペースへ。
#NEXT

「うわぁー、高いところは良いねー」

「やっぱ好きなのか」

「うん、高いところは面白いよ。遠い水平線は見渡せるし、
　かもめさんも見えるし、空だって近くなるし！」

「ふーん」
#NEXT

　純一は目線をさくらから外に移す。

　陽光をキラキラと反射する水面に、ぽつぽつと浮かんで
いる小舟やフェリー。

　そして、バックにはそびえ立つビルの群れ。

　一幅の絵画みたいだな、と純一はポエマーな感慨に浸る。
#NEXT

　しばらくすると、ただでさえ狭い展望台に人がごった返
してきた。

「うにゃっ！」

　恰幅の良いおばさんに押し出される格好でさくらがよろ
めく。
#NEXT

「おっと」

　純一はすかさずさくらの華奢な身体を抱きとめる。

「ありがとう、お兄ちゃん」

「なんのなんの」
#NEXT

　そのまま降り口に移動しようとした純一であったが、登っ
てきた人の波に飲まれてさくらと密着したまま身動きがと
れなくなる。

　熱気のこもる展望台で胸の中に感じるさくらの体温と甘
い匂いに自然と鼓動が早くなる。
#NEXT

「にゃはは、お兄ちゃんドキドキしてるね」

「お互い様だ」

　胸の中にすっぽりと収まっていたさくらの両腕が純一の
背中にまわる。
#NEXT

「お、おい……」

「ボディーランゲージは愛情表現の基本だよ、お兄ちゃん」

　さくらがいたずらっぽく笑う。

　このままやられっぱなしというのも癪なので、純一は自
分の両腕をさくらの肩から腰へと滑らせると、少しだけ力
を込めて、その身体を自分に押し付ける。
#NEXT

　「あっ……。は、恥ずかしいよ、お兄ちゃん」

　「ボディーランゲージは愛情表現の基本なんだろ？」

　「あうぅ……」

　か細い声が胸の中から聞こえてくる。
#NEXT

　抱き合っている間にいつの間にか人の密度も低くなって
いた。

「さくら……、そろそろ行こうか」

「う、うん……」

　ふたりは互いに頬の熱さを感じながら、階段を下った。
#NEXT

　女神からは降りてきたものの、純一の身体は火照りと夏
の暑さに浮かされていた。

「さくら、少し風にでも当たるか」

「う、うん、そうだね、お兄ちゃん」
#NEXT

　明るい声は返ってきたものの、さくらの足取りが先程ま
でと違う。

　いつもは純一の前を行くさくらが今は純一の二歩以上後
ろにいる。

「さくら？」
#NEXT

「ド、ドント・ウォーリーだよ、お兄ちゃん。すぐに追い
　つくから」

　さくらは笑顔で取り繕うが、歩を進める毎に足元を気に
している。
#NEXT

「はぁ……、ったく」

　純一はさくらの前で背を向けてしゃがむ。

「ほら、おぶってやるから乗れよ」

「で、でも……」
#NEXT

「いーから、早くしろって」

「う、うん」

　さくらは下駄を両手に持つと純一の背中に体を預ける。
#NEXT

「慣れないもん履いてはしゃぐからだ、バカ。かったりい
　から今回だけだかんな？」

「にゃはは、ありがとう、お兄ちゃん……」

　さくらをおぶったまま、近くの水辺まで移動する。
#NEXT

　丁度いい段差があったので、そこにさくらを下ろすと、
純一も隣に腰掛ける。

「ありがとう」

「ああ」

　ふたりは対岸の摩天楼を眺めながら湖風に吹かれる。
#NEXT

fadeout 2
back ev007
fadein 2

「よいしょっと」

　しばらく経ったところで、さくらが裸足のまま立ち上が
る。

　そして、くるりと純一と水面に背を向け、段差を登り、
女神を見上げる。
#NEXT

　さくらを追っていた純一の視線も、自然と女神に向く。

「ボクたち、あんなところまで登ったんだね」

「ああ、そうだな」

　まだ少しだけ残っている熱を思い出しながら純一は頷く。
#NEXT

「ねえ、お兄ちゃん」

「ん、なんだ？」

「ボクのこと……、好き？」

　後ろを振り返らずに、さくらが尋ねる。
#NEXT

mfade

　そして純一の答えを聞くことなく、さくらは続ける。

「あの桜が枯れて、ボクとお兄ちゃんがまた離れ離れになっ
　てしばらく経つけど、お兄ちゃんの気持ちはあの時と変
　わらない？」

「……さくら？」
#NEXT

「桜の魔法が消えてから、自分の気持ちに疑問を感じた
　り……したことない？」

　そこまで聞いて、純一はようやく合点がいく。
#NEXT

　あの桜が咲いていた頃のさくらは自分の願いを叶える事
が出来た。

　初音島限定だが、そのチカラは神にも等しいと言ってい
い。

　だから不安だったのだろう。

　魔法で、純一の気持ちをねじ曲げていたのではないかと。
#NEXT

「はぁ……」

「……っ」

　さくらの肩が微かに震える。

「バカだなぁ……、おまえ」

「……え？」
#NEXT

music bgm_kando

「本当に好きじゃないやつの為にわざわざアメリカくんだ
　りまで来たりしねーよ、かったりい」

　それに、と純一は続ける。

「さっき上で感じた俺とさくらの胸のドキドキが……、
　その……、『ニセモノ』だって言うのか？」
#NEXT

　自分で言いながら、純一はなんだか恥ずかしくなる。

　「お兄ちゃん……」

　ようやく振り向いたさくらの目尻には少しだけ光るもの
があった。
#NEXT


「じゃあ……、もう一度聞くね。純一くん……、ボクのこ
　と好き？」

「好き」

「ずっと好き？」

「ずっと好き」
#NEXT

「それは、誰の気持ちかな？」

「俺だ。あたりまえだろう」

「にゃはは、ボクも大好きだよ」

　さくらに、いつもの明るい笑顔が戻る。
#NEXT

「うっれしーなー、お兄ちゃんに愛の告白されちった♪」

　本当に嬉しそうにさくらの体が左右に揺れる。

　やれやれと純一は頭をかく。
#NEXT

「それじゃ、いろいろ確認も終わったようだし、
　次行こ―ぜ」

「うにゃ？」

「まだまだ旅行は始まったばっかりだぜ？　次は一緒にど
　こ行くんだ？」
#NEXT

「うん。うんうん！　それじゃあね……」

　ふたりでこれからの観光予定を楽しく話し合う。

　この旅行で、もっとたくさんさくらの笑顔を見られたら
いいなと思う純一であった。
　
　――Ｆｉｎ
#NEXT

mstop

fadeout 1

wait 5
exit
